友人から庭の雑草に花が咲いているからお花見に来ないか!と電話があった。
以前は子供の栴檀幼稚園時代のお母さん達5〜6人で決まって飛鳥山公園に集ってお花見、名主の滝公園に移動、戻って来て飛鳥山公園の脇道を入ると公園管理事務所が有る其の先、坂道ーーーその辺り迄、皆で自転車で散策して良く友人の家の近く迄行った。
東大病院で知り合って以来30年以上にもなる。
飛鳥山迄行くと決まって彼女の家に立ち寄ったその友人、私同様出産で、大量出血して輸血、私も輸血したが彼女は10日程で元気に退院、私はなんと1ヵ月もの入院となってしまった。何回も通院で一緒になった彼女、最初は99、9%肝炎の心配ありと言われた私を、一生懸命、心配ないよ!!となぐさめてくれていたのに。彼女は其の後、肝炎の為未だに体調は良くない。
「何をしても直ぐ疲れてしまうから、手入れをしない、でも花が咲いたよ!」と。
嬉しい誘い、途中、以前彼女とお食事をした磯太郎で味ずくしのお弁当を調達、スミレ、タンポポのお花見。
家の中の開かずの扉を開けてみた。
子供が夢中で遊んだレゴ、大量のレゴは海の家、最後迄の残っていたレゴは孫の所に1部行ったのか?記憶にないが、レゴの舟、重りがあるし浴槽で動かしていたものや列車のレールなども有って息子、「もう30年も昔のじゃないの!まだ有ったの?」と言う。
驚いたのは其の頃のドングリ、公園で知り合ったおじさん、名前も家も知らないが、良く息子を可愛がってくれた。「此の子に会うのが楽しみ、明日も来るの?」と頻繁に会う事となった人。ある時「ドングリを拾って来たよ!ボクの為に作ったんだよー、ヤジロベーって言うんだよ!!」と息子にくれた玩具。
其の時、私がもらったドングリがあの時のまま、出て来た。トップに穴が開いたドングリ、此処から虫が入ったかな?もう出たかな?と記憶がよみがえる。
色も変わっていない、二つ、はかまだけになっている。思わず息子にあの時のおじさん覚えてる?と聞いてしまった。あんなにまるで自分の身内のように馴染んでいた人なのに、全く記憶にないと。ドングリは不思議なほど完璧な形で残っているがーーーあの人は、お元気だったら90歳か?100歳位かも。