ひと休みの間、賀状を読みながら、電話を手に声の返信となった。
1年に1〜2度の懐かしい声を聞く私の便り、遠くの友人がすごい近くに感じる瞬間、つい時間を忘れてしまう。
新春早々の有り難い声の郵便は何十年も昔に交通事故でお世話に成った警察官、定年退職されてから、「違反はしていませんか?」の新年の言葉には自重を促される。
「機会に振り回されてパソコンなんてとんでもないよー!!」と言っていた友人からのメール、携帯年賀が増えて来た。友人達がお互い刺激しあってのこの結果は嬉しい事。
子供の頃、転校が多かった分、各地の情報や誘いはこの1年のミニ旅の目標ともなる。
妹からの携帯メールには、笑ってしまった。娘家族が1週間滞在して帰宅した様子を”ゲルマン民族の大移動”と表現してきた。
私も何気なくだが「ゲルマン民族の大移動」とよく使う。子供の頃、私を筆頭に妹、弟5人を並べて父親が色々な話をしてくれた、印象に残る話の影響なのだと思う。
小さくて日本の事すら知らないのに古代ローマ時代、現在のドイツあたりに進出した沢山の部族の話や、フン族と言う騎馬民族が攻めて来て、フランス地域へとゲルマン民族が大移動をしたという話だった。
同時に聞かされた、年上の私と妹が同じ言葉を、家族がバタバタと移動する状況を見て、そんな規模の小さな、スケールの小さな事に使う事がおかしくて笑ってしまった。
春始めの賀状、便り、改めて様々な事を思い出したり、考えたりの時間でした。