娘2人が嫁いでからは我が家のひな祭はなくなった。
今日は1人、旧安田邸のおひな様に遥か昔のひな壇の思いを重ねる。夕食も1人、むなしいひな菓子の味わい。
旧安田楠雄邸、紅葉の頃の庭園と異なり、今の時期は庭園が全貌できる。
幅の広い縁側、外の敷石、波打ったガラス、此の景観には遠い昔に住んだ家をみる。
上田城址の近く、幼い頃梅花幼稚園に通っていた頃住んでいた家、古い明治か?大正時代の家で,玄関から門迄、縁側からも庭を突っ切飛び石があった家だった。
お転婆な私が口に肉をくわえて、カ〜カ〜と、走り回っていて縁側から落ちた、落下した所が大きな飛び石の上。額に3センチにも及ぶカマイタチ(ぱっくりと開いてしまった傷)を負ってしまった。生涯の傷、母がセピア色に成った家の写真を出して見せては私の額の傷の弁解をした。
今日も安田邸の縁側に立って、全望できる庭にすごい懐かしさを感じた。
明かり取りの障子、丸窓の障子、猫間、雪見障子、上に上げる障子、観音開きにする障子となんだかすごく、障子っていい雰囲気だな〜と感じる。
茶席が出来ていた。
今回は水屋が開いていた