夫、病の時か、同行の旅以外は長時間一緒に時間を共有する事がない。
今日はボランティア、其の後、仕事で数時間、友人宅に夕方からは在宅、明日再度ボランティアという事で昼食夕食と共にする。TVは見る番組が異なる。
夕食後、先日来、私は探し物をしていた。色の感覚的なもので印象に残っている魚の絵が浮き上がったり沈んだり。それが如何しても近くにある気がして本棚から今日迄に何冊もの本を出したりしまったりの繰りし、とうとう”田中一村の世界“と言う本にたどり着いた。
探していた、印象に残っていた魚の絵・海老の絵だ!!
ひらいて見れば、オーストラリア・沖縄で拾って来た、あのアダンの実、此の絵も田中一村の絵だったのか。そしてチョウセンアサガオの満開の絵も、本は1995年に出版されたものだった。
田中一村という人を意識していなかった、でも絵は何故か印象強く私の中に残っていた。
夫が居合わせてラッキーな事に、田中一村知らない人いないでしょうと言って、東山魁夷と田中一村は芸大で同級生だった事や一村と言う日本画家の説明を色々してくれた。
東山魁夷は長野県内だけでも3カ所もの美術館、記念館があり先日も行って来たばかり。
田中一村記念美術館は?一寸遠い、飛行機で行かなければーー鹿児島県奄美に所在。
孤高・異端の日本画家田中一村の世界の本から———見せる為に描いたのではなく、私の良心の納得いくまで描いています。もし70歳の年を保って健康であったら其の時は又絵を描きましょうと思う
ーーーと昭和52年62歳で他界したことが記されている。
NTK「日本美術館」で紹介されたようだが全く私は知らなかった、夫が15〜6年も昔に買い求めた本、何時の時か漠然と眼を通した本の印象は強く、今、たどり着いた。