2年ごとに開催される榧さんの個展、飛騨高山では本当に大勢の方々が待っていてくれる人気のある展覧会。
3人でスタート、高山展、初回から同行していた友人は今回、1人遅れて到着する。
彼女が到着したら双六小屋の主、小池さんの案内で近間の山への予定有り、軽度の山用支度をと靴ストックなど持参、山のスケッチの時間も含まれている。
矢張り遊朴館での初回からお手伝いして下さった都竹さんが今回も初日から駆けつけて下さった。お陰で近くの山のスケッチやお祭り見物など長い時間開場を後にする事ができた。
まだ町の家越しに見た山々。
一寸町を外れてみた山々。
延々と車を走らせ、山の全貌できる所までと向かった。国立乗鞍青少年交流の家が展開、第一展望所迄、其処から先第二展望所、其れを越えると乗鞍登山口へと向かう。
雪がどんどん深く成り、乗鞍高原の看板を見てから間もなく雪で道が閉ざされてしまった。遠方から見ている山々はくっきりだったのに、欲を出して山中へとはしる。
この辺りから山の風景は木の間からしか見えなくなる。
かっこの良い車が止まっていた、山間部の電柱を点検している、何処へ行ったら山が全貌できるか?と尋ねた。此処から見えているという、積雪が多く身長の低い私達には雪の丘に登らなければ山が見えないのを知る。
同行のスタッフ、ボルボの屋根に立って山を確認、画家の榧さんも車にひがみ付いていたが山登り用の靴に履き替え小高い雪の上に立った、ブーツを履いていた私も雪の中へ。
道路に除雪された雪の斜面を登る、真っ白いアルプス連峰が以外に近く横たわっていた。
トップだけが黒い山が見える、尖り過ぎて雪が付かないのか尖っているのが槍ヶ岳だという。
画家の「だめよ!!胴体のぼろぼろボルボ、屋根まで凹ませては!!」には笑ってしまった。
山を全く知らない私、初回から画家と同行して山登りを楽しんだ友人が此処にいたら、山の名前が解ったのに。東京に帰ってから夫が、パソコンの画面で見えていた山の説明をしてくれた。
途中黒っぽい塊が道路湧き斜面を駆け上がる、私は思わず「うさぎ!!」と叫ぶ「いや!さるだよ!」何と山のベテラン画家は「カモシカです」と、しばし車を止めてにらめっこ.カモシカは立ち止まって私達の動きを見ている「ああやって、じっと見る、カモシカは直ぐ逃げないから、撃たれるんだよ」と画家は説明する。