モンジュイックの丘、目的のカタロニア博物館、開館時間に間にあわず。
丘の上からしばらくバルセロナの街を見下ろす,ロープウエイやサクラダ・ファミリアなどの位置確認。
間もなく終る、今回のスペインの旅、ローマ時代の遺跡から中世・近代へとスペインの歴史を見、感じた事も大きい。多くの戦い遍歴を経て15世紀、衰退したバルセロナからマドリッドへと首都が移行し此処から見下ろす都市はスペイン第2の都市となった。
球体の地球儀を回しながら、父親がしてくれた遠い国の物語、明治生れの父は3度しか海外へ出るチャンすがなかった。恵まれた時代に生きている自身を自覚。
父の机上の知識は私に先入観をもたらすものとなったが現実は大きな好奇心につながった。お陰でスペインにもまだ行きたい所を残している。
出来るなら、スペイン〜フランスへの巡礼の道、ピレネー山脈近く迄か越える旅がしたい。
ヨルダンのネボ山でモーゼの記念碑の前に立った時、エルサレムは直ぐ近い何時か行けると思った。
信仰とは別もの、キリストの最後の審判、古代イスラエル、ユダ王国、エルサレム地中海の小高い丘の上のできごと、やがて死者が蘇るーーー父の話は刺激的だった。
スペインの旅では父が語るキリスト教の世界、語る事のなかったイスラムの世界、異なった宗教が長い歴史を経て同居する−−−現実を見た旅。
近代のバルセロナの都市を見下ろしながら、旅の終わりを惜しむ、数日前に目にしたばかりの雪の残るピレネーをかえりみる。
旅は人の為のものではない、自分の納得度は???自身に問う。
閉館、諦めてホテルへと帰る事となった。途中、モンジュイックの丘から街を見下ろす景色とは違う、港を見下ろす丘の展望台へ寄った。
タラゴナ辺りでも感じていたが、バルセロナも坂が多い所だなと感じる。
ホテル・アベニーダ・パレスはエルメスの直ぐ裏。闘牛場はショッピングモールに、オリンピック会場は市民の公園にとなっている。w