鉢伏山に、のぼる日の光さしくる、女鳥羽川,たつ白波の心も清く学びの丘に集う我ら。
半世紀経っても口を突くもわすれない校歌がある。
小学校3回の転校の時,町の中での生活が一転、畑、すり鉢池、家と家との間隔が遠い山の裾野の様な所に住む事となった。姉妹3人が岡田村小学校に通い、通学途中で生まれて初めてのたくさんの体験をした。
小さかった妹が風にとばされて5mも下の田んぼに落ちた、通る人が居なくて、やっと助けて、3人で泣きながら帰った思い出。
休日は家族揃って浅間温泉や松本へよく行った。浅間温泉行きも松本行きも父親は「遠足」と言った、子供の歩く距離にしたら遠く、父の「遠足」の声を聞くと皆で隠れた事もある。
通学途中、蛇が泳ぐのを見、泥の中から太いどじょうやタニシという貝を見つけ捕まえ,お腹が真っ赤なイモリや人間の血を吸う真っ黒なひるを知る。
お風呂は大きな桶、蒔きで湧かす、母、自身も初めてという体験で毎日、家を貸してくれた人が、母に松葉を集める事、枯れ枝を集める事を教えに来て家族全員で習う、特別の地となった。
田舎暮らしの強烈な印象と共に,私が入学した女鳥羽中学が忘れられない。
入学して間もない全校のマラソン大会は半世紀を越えた今でも忘れられないものとなっている。
思い切って一昨日女鳥羽中学にメールを送った。大昔のたった1年しか在籍しなかった中学なのに、早々学校だよりの返信あり、思い出のマラソンも開校以来の伝統行事となっている事を知る。
とびあがるほど嬉しいーーー今年は是非訪問したい。