3人で高山に向う途中、小淵沢から藤井ご夫妻が、個展に来館する事を知る。
5月、連休中「白の家」の年中行事と成っている小淵沢行きは、三陸の旅を控えていたためキャンセル。今春の富士見高原行きは早くて、8月頃になってしまうのかなと思っていた。
豪雪で幾日も閉じ込められ、家から出る事が出来ない頃、藤井さんとは、電話での声だけだったので、高山で会えるなんて凄く嬉しい。
しかも宿泊するという、なお、天照寺への宿泊者は藤井ご夫妻だけでなく、東京と大阪から草絵の創始者、妣田圭子さんの共通の話題で語れる方達の宿泊もあり、嬉しい日となった。
小淵沢から早く到着した藤井さん達と、付知からのほう葉寿司を昼食にいただく。
ほうの葉には何時も驚かされる、新緑の浅い今、既に30センチもある生の葉、顔が完全に隠れてしまうほどの大きさに成長しているのだ。何時食べても美味しい!!。
午後、近くに美女高原という湿地帯があり、水芭蕉が群生していると教えてもらった。
本来榧さんは、個展会場に居なければ成らない画家だが、今回で7回に成る個展の最初から、もうⅠ人のドライバー兼同行した友人と、山行きの時間を作っていたという事で,今回は友人が残り、藤井さんご夫妻とスケッチブックを抱えて4人で,美女高原へと向かう。
美女高原、美女ヶ池周辺の湿地帯に咲く水芭蕉は4月の中旬に約1万株もの花を咲かせ、飛騨地方の観光ポイントに成っているとの事。
時は5月、もうシーズンが終ってしまっているだろうと思ったが兎に角、向かう。其れが何とも恐い観光スポットというには車1台がやっとのつづら折りの道を延々1時間ーー。
地方の
近いは遠い、と此処でも感じる距離。
水芭蕉の最盛期は矢張り過ぎていたが、彼方此方まだ花を見る事が出来た。芭蕉といわれるだけあって
葉は大きく、何だか食べたら美味しいのでは?と思うほど柔らかそうで豊かに生息していた。
湿地帯の何所かから「うー、うー」という声、ウシガエルの泣き声か?池の遠くからはうぐいすの声、大自然の小動物達の存在を感じ耳をダンボのひととき。
榧さんは夢中、湿地帯の中へと進む、やぶをかき分けて奥へと入ってしまい、藤井さんの奥さんが後を追う、踏み込む度、靴が沈む。
牧場の様な風景、高原にで出る、雪山が見え此処でも画家はスケッチ。帰路はコースかえ