城山公園内、散歩の高齢者が声をかけてくれる。
早朝とあって、普段の散歩の顔ぶれと違った私達への視線は特別なもの、スケッチをする榧さんへの興味、駐車場に停まった傷だらけの横浜ナンバーの車両、枯葉マーク7枚異様。
時間経過と共に駐車スペースが無くなった、なのに我々の車両 両脇に駐車を試みているのに、空いたまま、駐車せず戻って行く車には笑ってしまった。
好奇の目のお陰か?おはよう御座いますの挨拶に、待ってましたとばかりに「横浜から来たの?」と会話が発生。私にも城山公園の説明など質問の突破口ができた。
公園の馬上のぬしが、高山の街の礎を築いた初代藩主、
金森長近という事、こんもりした山の上が金森長近の居城、高山城があった事、山の頂上からは何本もの下り道がある事、別名 臥牛山と言った事。高山城があった為、城下町の古い商人町の町並みは城に近い順番に一之町・二之町・三之町となった事。公園広場を指して此処は、二之丸広場である事等々。
城山公園は1000本のソメイヨシノが咲いて見事、今度は4月に出掛けて来なさいといった感じで会話が進む。「ぶつけたの?車は気をつけなさいよ!」の言葉に瞬間「私が起こした傷では無いの!」と答えて、反省。「有難う気を付けます!!」で良かったのにと。
木の間から東山遊歩道、私たちの宿泊する寺町が望める。
深林で遮られている、少し歩けば、此処からは乗鞍が見える、今でも噴煙を上げている御嶽山が見えると教えてくれた。この本丸一周を1時間30分で歩く人と早い人で40分で一周するという人、犬との散歩コースという人多々。
その様な選択コースですれ違い、往来でお互いの健康確認ができるいい散歩道と語る。
スケッチの色塗りまで終えた段階で乾く迄一寸歩いてくるから待っててと、絵を置いて歩き出してしまった榧さん。なんと本丸への急な本丸への坂道を登り始めた、スケッチブックは榧さんの財産、どうしたらいいのか、同行の友人の姿が無い。見る間に坂道から姿が消えた瞬間、上から友人が降りてきた。
の声に胸をなでおろす。榧さんの背後から、ゆっくりゆっくり歩調を合わせての見護り。良かった!