信州の春は想像を超えた、4月の末〜5月に八ヶ岳にも甲斐駒にも新雪を見た日の寒さは特別だった。
石彫の山本先生が防寒着を貸してくれた、ビックサイズで私にはロングコート程もあるのにガタガタ震えた。
自分の目で見て、はじめて確認した植物達の被害状況、甲斐駒を背に梅の実りはないだろうと説明してくれた畑の持ち主。天候不順、環境の変化に今迄被害のでなかった石彫場の前の畑の木にはかなり影響が有る様だ。それに鹿達が侵入する様になったとの事。ひらひらキラキラ光る紐の囲いができていた。
野の花も小さな虫達も生有る物が動き始めた今、8日の下社の建御柱の死亡事故は悲しいものとなった。
私も野次馬となった5日の上社では観光客が救急車で運ばれるのを見た。人の集う所人,一人一人が何時どういう事になるとも限らない、事故は本当に突然に突発的にやって来る。
明日は我が身”想いも寄らない理由で、人の命は終わるもの”だと常々思っている。
改めて御柱の状況をムービーでみた。ロープやワイヤーの張りを指示する人の怒る声が聞こえる。緊迫感が伝わる、やぐらの上でワイヤーを操作する人、地上から太いロープを操作する人、御柱にまきつくおびただしい綱、腰や手に足にロープが絡んでいる。大変な祭りだと改めて思う。