早朝、孫からのTEL「学校がお休みなので、行っても良いですか?」ーー。学校がお休み?今日は何の日???ーー”都民の日”か!思い出す迄に時間がかかった。
やがて、3段重ねのお弁当持参で孫の到着。
天気も良く自転車でやって来た孫と連れ立って、散歩にでた。春は、さくらの満開の広場と成る母親の勤める会社の敷地に立った。
後方にひっくり返りそうになりながらビルを見上げ数えている、23〜4階のビルは巨大、見えない母親に手を振っていた。
駒込富士神社に移動。
拝殿は富士山に見立てた高い石段の上にあり、江戸期の富士信仰の一拠点となった。
8月境内で行われた鎮火祭の印象も強い。
拝殿前の地面に沢山の穴があいている「蝉が抜け出した穴じゃないの−!」と孫、それが本当なのか?なんだかとても知りたい。子供達が探検に来ないのか?人が歩いた形跡もない。
彼岸花の咲く時期———それより後方のほこら、木で閉ざされている何かな〜?
富士神社の境内奥*文京区の保護樹木カヤと記されている大樹がある。
其の木に近づいたら、柑橘類のすごく良い香りがする”すだち”の香りよりフルーティーで甘味を感じる香り。
カヤの実は食べた事があるが”カヤの木”そのものを知らない私、香りを追って、地面に散らばっている青い実を拾った、香りの主だ!!すごく良い香りに感動!——。
そしてさらに青い実から飛び出した無数のカヤの実が、掃き清められた地面に落ちているのを見た。
画家の榧さんが「カヤの共食い!!」と言いながら私の手に乗せてくれた、煎って加工したカヤの実を思い出した。あのカヤの実のカヤの木??信じられず、しばし呆然、あのカヤ?榧?
緑色の仮種皮のすごく良い香りに反して、種は一寸癖がある。夢にも思わなかったカヤの木との出会い、多分榧さんは、榧の仮種皮の香りを知らないだろうと思った。今日は夕刻、美術館に行く約束が合って行ったのに、肝心な榧の実を届けるのを忘れてしまった。