三宝院、門前一対の杉盛りがされていた。
門に新発田藩溝口候の家紋と×の家紋二本松藩丹羽候の家紋が載せられている。
高野山の宿坊に宿泊するのは2回目、もう5〜6年前になるだろうか?重要文化財の庭園のある、天徳院に宿泊した。総本山金剛峯寺が近く夜ライトアップされたお寺を巡る散歩を楽しんだ。今回の三宝院からそれほど遠くない。
朝5時のモーニングコールで本堂に向かい勤行に2人参加、1人画家はスケッチに。
勤行参加の2人は非公開とされている北面大師像を特別拝観、その後、東北の震災地に見舞いに赴いて感じて来た事を語ったご住職さん。
震災の現場の様子、被害は想像に絶するものだった。被災者は勿論だが、日々五体満足でない傷ついた遺体を収容する自衛隊の姿、悟りに赴く菩薩の心、慈悲の心で働いている、それこそ心のケアーが必要と感じてきた事を語ってくれた。
耳に残った言葉は「心は内にも外にもない、心はその場にある、心は縛る物でもないーー」
宿坊内の掲示板に記憶に新しいスリランカの写真があった。ご住職は国内外共に色々関わる被災地には出向いているという事だった。
三宝院オリジナルの銘酒”爪剥酒”があり、其の酒米は天野の里でご住職自ら田植えをされて作ったもの。此の朝、ご住職は天野の里へと出向。↓写真クリックすると大きく成ります。
上の写真、向かって右は本堂。下本堂よりさらに右側の庭、大小心和む沢山のお地蔵さん。四季折々の植物が楽しめる庭のつくり、今の季節を満開の八重桜が伝えている。
十一面観音様の後方に見えるのは,お隣の成福院、第2次世界大戦で2度と祖国の土を踏む事も出来なかったビルマ人(ミヤンマー)の犠牲者の塔。三宝院、玄関を入った左側に迎えてくれた勢至観音菩薩のすがたが印象的。
三宝院の部屋の前の庭園は夜ライトアップされて外にあるトイレ迄の足元の不安が消えた。
宿坊の夕食、一の膳二の膳他に精進揚げ食後のフルーツ———とても美味しい、しかし正座が出来ずに四苦八苦。
朝食、庭に面した2間を快適に使わせてもらった。
三宝院での宿泊は当初2泊で予約、小淵沢で1泊の3泊4日の旅が立案者の希望だった。一転したのは、私と友人の2人の都合,急遽2泊3日と成った。