遥か昔の事に成ったがアンデスの民族音楽に夢中だった。
一番先に手に入れたのがギロ、単純に瓢箪に刻まれたぎざぎざを棒でこすれば良い、当時子育て中だった私、自分の楽しみにあわせながら、ギロに続いて、マラカス、ボンゴ、おかりな等々ーーー子供をあやす道具として選んだものばかり、チャフチャフは2種類ある。
そのチャフチャフに関しては楽器の素材に興味をもった、山羊の爪と聞いて、死んだ山羊の爪なのかと思わず落としてしまい、売っている人が笑いながら説明してくれた。
人間同様、馬の爪が伸びるの知っているでしょう、馬の爪(ひずめ)は厚いその爪を切って蹄鉄を打ち込む、山羊の爪も先が直ぐのびるーーと、馬の事も山羊の事も知らなかった。
山羊の爪は切る時は固くは無くてやわらかい、楽器チャフチャフになった爪ははすっかり乾燥してかたい、爪の塊はお互いがぶつかりあいからからいい音がする。
其の後、ボリビアのチャフチャフを手に入れる。イエローオレアンダーという黄色い花の咲く(きばなきょうちくとう)木の実(種)、手にもって振る楽器。山羊の爪とは異なり軽く音色も軽い。
何十年も経過して長女がパーカッションを使う事に成って、山羊の爪のチャフチャフを楽器として使う時がきた。とりに来た娘の手には長野の友人が送ってくれたという、栗やカボチャの嬉しいお裾分けがあった。長野県のお友達、本当にありがとう、早速、味合わせて戴きます。