高山入り最終日の前日、双六小屋の小池さんが友人を伴い迎えに来てくれた。
かねてからの約束、今回少し遅れて高山入りした友人が到着し、近くの山行きの日。
以前は画家と共に友人が飛騨高山に同行、其処から山を目指すーーー2人でミニ登山が常だったようだ。
同行、案内してくれる人が、双六小屋の潜さん、東京から車に積んである靴が登山靴とあって,どれくらいの規模の山行か?と私は内心気になっていた。
「皆が山に行っている間、麓で待つているからと」画家に伝えた「そんなー!貴女も行くのよ!!」と、私の為に宿からストックを借り車に、本人は今や両手ストック、私の分の計3本となった。
ストックが積まれたのを見て、こうなったら83歳になった画家には負けていられないーーと覚悟の出発。さて何処へ行こうかな?と潜むさんーーー何処でも歩く準備ができた。
考えてみたら山行きは無理、遅くても午後1時迄には遊朴館に戻りたい、個展会期、最終日の事だったから。2〜3カ所、潜さんとドライバー担当の男性が案内する場所に悩む。
私の方向感覚は悪い方だが車が向いているのは前夜,運転して帰って来た神岡方面に向かっていた。
行く個所の幾つかの候補の中に滝巡りがあった。友人も画家も行った事があると答えた。
私は行った事がない、馬籠の宿・付知峡や白川郷、それらの過去の旅に加えて,今度は飛騨高山の滝巡りの旅もしてみたいなーと感じたが、今回はとにかく時間が足りない。
途中、飛騨宮川町の
棚田と板倉の里の看板が目に入った。板倉とは木で出来た蔵という説明其の板倉が見たいと立ち寄る事となった、此の集落は種蔵という。
此処が思いがけず良かった。小さな村、車が村の入り口迄上った時。丁度村祭りの行列に出あった。
山肌からだんだんと裾野に向かう棚田、石積みがいい。山から豊富な水が流れ、眼下にはグリーンの深い色をした宮川が帯の様に見えた。
お祭りに集ったが老人何と80歳後半から90歳を超えた人々ばかり,マンホールの蓋が珍しく面白いく渓流で釣れる鮎か?イワナの図案、真ん中は何か?とたずねてみたら、大根とその葉だと教えてくれた。
雪が残る、六軒の板倉が印象的。5人で昼食を済ませ遊朴館へと帰路についた。