石彫場の前の畑に見た事もも無い大きな車がきた、紅葉した蕎麦畑を耕す車だった。
行ったり来たり残っていた蕎麦の茎はやがて土に混ざって来春迄眠る。
土手の雑草を残して畑はやがて全て耕され、大地のあたたかい色は変わる。
皆が彫刻に励む中、1人、石彫場を取り囲む林の中に入り込んだ何度も何度も蔦が足に巻付き転倒、木漏れ日が何ともいえないいい感じ。
落ち葉に覆われた地面、転んだまま寝転んでいたいが、急に以前此の林に蛇が逃げ込んだのを思い出し飛び起きる!あせる!。あわてるので増々ころぶ回数が増え、とげのある木に捕まってしまったり、転倒を繰り返してやっと抜け出した。
結局アケビの蔓は林の中のを取る事をやめて、外側にのびた蔦だけを集めた。
蔦の絡まる林の中、フワフワと軟らかい落ち葉の絨毯。