旅では密着している友人なのに遠い、此処しばらくぶりに合う時間が出来た。
ピチピチと跳ねる様な彼女に対しヨロヨロ?があてはまる我が身、健康な彼女がまぶしい。
沢山の本を受け取り、なお彼女独自の旅行記を見せてもらえるチャンス。
同行した旅、何冊もにまとめた旅行記は感動もの、
コンパクトに1冊にまとめたスケッチ、写真なのに思いがけない旅の広がりを見せスケールの大きな存在感のある本となっている。
2人で豊島区立熊谷守一美術館3Fで開催中の久保貴寛展を見る。
気球と夢の町・巨大なつり信号・慶州の仏様・旧丸の内三菱1号館前の都電・平面な街並・歩き出した雪だるま・ブロックトン村の昼下がり・その他、数々の作品色彩のバランスや細密さに感動。
友人はもう1つの展覧会場に向かい、私は3時に夫との約束があり彼女と別れた。
夫を迎える待ち時間、飛行船が現れぼんやり視界から消える迄見送った。
工事現場のクレーン、縦横微塵に張られた電線、電柱に乗っているボックスが目に入りあれがトランスという物か?ーーーならば高圧電線はどれ?。
雷が嫌いでトランスの乗った電柱は危険だと思ってた頃、架空地線が有りトランス直撃はない、地面に雷を落とす線の話を思い出したーー其の線って何れ?。
思いがけない待ち時間、普段会話にも出ない電線の話、高圧電線・架空地線なんて言葉−−−今の事を忘れるのに突然海馬の奥から浮かんで来た??、この現象—−老化?。
まだまだ暑い東京の空にしては青い空を見上げながらあまり意識せずに読んだ認知症の基礎知識だったり、痴呆症の本、海馬なんて!脳の仕組みなんか迄考える長い待ち時間となってしまった。
時間に切りのない仕事、夫が自宅で夕食をする事が少ない。
タイミングがずれ、一度冷蔵庫内に逆戻り、好物のカニなのに残念ながらかにアレルギーのある私は食べる事が出来ない。子どもの頃、海のない長野県から新潟へ行きテーブルから溢れる程おおきな足の長いズワイガニをどんなに食べても平気だったのに、何時からかアレルギー反応を起こし喉の粘膜が腫れ上がり危険な食べ物となってしまった。