春の小さな旅、最初の日程表にも支払った予算にも無かった訪問地があった。
出発前々日の事、夫がどうしても行くと、旧閑谷学校・備前が旅の栞に組み込まれた。
偶然・タイムリー・予期しなかった事が、旧閑谷学校見学の前日、倉敷アイビースクエアーの夕刊にのった。翌日、朝刊を手に日本遺産ほやほやの旧閑谷学校へ向かう。
ホテル10時チェックアウト後、倉敷私立美術館見学後、高速道、途中吉備のサービスエリアにて昼食をとる。昔、此処は備前の国、高松の屋島沖に鬼が島があって鬼、退治に行ったおとぎ話として親から聞かされ、私も子供達にしたお伽話の一つ。
大人になって阜県に行った時、桃太郎は、飛騨・美濃の国と聞いた事も有るが?ーーー屋島沖も瀬戸大橋で望み観て通り過ぎたばかり。吉備に桃太郎の看板が有るのだから備前の昔話かもね??。
お伽噺って語る人の都合のいい所に多々存在するものなのかも。
岡山には蛍が育つ自然地域が有るのか?蛍の公園の事を聞いた事が有るので生育に取り組んでいるのか?。
30数年来続いている旅先でのマンホールの蓋、地域を知る・把握する道しるべ、私の興味の1つ、サービスエリアの歩道の蛍のタイルには目を引かれた。
信じられない、サービスエリアで、サワラのお刺身丼が食べられるなんて。岡山に入ってから1度は夕食に2度目は吉備のサービスエリアのレストランで選択。サワラはすぐ鮮度が落ちてしまう魚、個人的に柔らかい身の歯触りは好まない、よほどでないとサワラのお刺身はと思ったが−−−美味しく食す。
夫が突然見学を決めた閑谷学校は高速道利用でも、遠かったが今回の旅で最高の思い出を刻んだ。
日本遺産の旗が立つ、ラッキーにも認定の決まった翌日とあって人はまばらゆっくりの見学となった。入場の再、東京から見学に来たという言葉にチケット売り場の人の驚き顔が印象的。
2人の学生案内人が着いての見学となった。慣れないほやほやのガイドが私達8人を受け持つ、建築を学んだ先輩見学者が説明に時々補足、その部分を懸命にメモり他の学生ガイドに教えていた。
見学が終わりお別れの時、目にした光景。
学生服の直立不動の姿、気をつけの姿勢、言葉に発したら「キョーツケ」の姿は目に残る。
思い切り、はぐをしてよしよしと背中をたたいてあげたいと思う。その一・瞬間、沢山の感動がもりあがり、成長したガイドぶりを見に再度此処へ!!と思った。