ラサへの歩き方・祈りの2400Kmの映画鑑賞。
思い出のチベットの旅、ラサで高山病になった同行者のベルトをつかみながらポタラ宮殿を歩いた。
帰国して高山病の表情が現れ通院したものの、当時山やだった男性をエスコートできた、自身の体力が信じられないほど強かった事を思う。
映画自体は事実に基づいて作られた物語ではあるのだろう、2400キロを年数をかけて五体投地をする過程に、出産・交通事故・雪崩や落石・川の氾濫・病死と人生の様々な苦難が構成されている映画。私達のチベット行きの道路は舗装されているところも少なく石ころ、舞い上がる土ほこりの中を、一心に五体投地している現実の姿を見ている。
信仰心、行き交う人々の心・情、降りかかる苦難、喜怒哀楽の起伏が激しくなく、穏やかに表現されている。ラサで無くなった資金をポタラ宮のもとで働きカエラスへの巡礼を成し遂げる。
考えさせられる映画だった。
チベットを旅した時、峠のチョルチョンの周囲に紙吹雪の様に舞い散っていた紙を何枚か拾ってきたが、巡礼する人の祝福の印だったのかと改めて知った。
夫の三度のカエラスの旅より、カエラス一周はこのチョルテンの南西部からスタートと帰国後いつも写真やスケッチで説明してもらっているので、身近に感じる映画だった。
此処はカエラス北壁を望むロケーション最高だが高度も最高地点5000メートルもあるとの事。北壁から東に、深い谷間を下り南西のスタートちへと戻ってくる。
旅行者が3日かけて一周するところ、現地の人は1日で廻り、五体投地の人は1週間かかるとの説明。