下関市・長府古江小路町の画廊梵天。熊谷守一個展から始まった個展、熊谷榧さんの個展はほぼ2年ごとに開催されていて、此の九州行きは画家の楽しみの個展だった。前回も個展会期時には湯布院、阿蘇の旅に、友人運転で三人旅をし、其の時スケッチした油絵が今回展示された。
個展を開催していた画廊茶屋梵天は、5月31日をもって閉店と成った。
6月には画廊を閉じると言う事は公ではなく聞いては居たが、本体の(株)ノマ企画は今まで同様、芸術文化・個展芸能(万作・萬斎の会)は継続、狂言の奥深さ芸能性の普及にエネルギーを燃やす、細身で頑張るバイタリティのある、彼女の笑顔が浮かんでくる。
画廊茶屋梵天のあの空間はどうなるのか?。
偶然にも長崎行きは、私の旅の繰り上げで画家との同行となったが、長年単独行動だった、高齢になった画家の九州行き。
同行者があったのは今回初めての事だったとの事、私にとっては会いたかった下関の友人との旅、画家と3人揃ったのはトルコ旅行以来となったラッキーな旅だった−−−まさか梵天が此のタイミングで閉館に成るとは夢にも思っていなかった。
高齢と成った画家の航空機利用の単独行動は少々無理が生じてきたが、気持ちは誰よりも強く前向き無駄がない。
足は駄目でも手は動く、今日迄の長い年月、夢中で九州に向かった画家の気持ちは今回九州に同行して初めて知る事となった。
画廊のオーナー、友人2人の優しさ行動は画家が気の済む迄の配慮と、血を分けた娘2人が阿吽の呼吸で守り付き添っている姿、私が教えられる程だった。
2人に見守られて2年前の個展の折には由布岳・阿蘇五岳などを巡った油絵が展示された。
北九州入りした時、門司港から下関市間の関門トンネルは工事中で、迂回しなければ成らなかった。旅の後半になってようやく開通、友人宅のノッポビル、門司港レトロハイマートという名前があるのにノッポビル、建物下で車への乗り降り時、何気なく見上げるレトロハイマートは自身の立ち位置に倒れんばかり。