人生様々2007年10月出版されたばかりの、山崎武也の著書、老後は銀座でという本を旅の途中で読んだ。当時,友人と2人で高齢者の施設訪問、交代で1時間程、新聞を読んだり、朗読したりのお年寄りとの時間を持っていた。
たまたま友人は母親を亡くしたばかり、施設訪問は母親の姿とだぶると時々逃避、彼女の代行をした。
東京生まれ東京育ちの彼女とは、よく老後の話が話題になり此の本を読んだ時も彼女は完全な、老後は銀座派で都会の真ん中で孤独を嫌うものだった。
結果的に様々な生活環境から私が選んだ道は都心からの脱出だった。太陽が欲しい、温泉場がいい、山川、森,林、畑があって自分で野菜を作ってみたいーーー千葉の海辺に土地があるのに、子育ての頃あれほど通った海岸は自分が一番嫌う所となっていた。べたべた感、塩害、元来人間て勝手な生き物と自分を分析ーーー今や其の土地の後始末も容易な事ではない。
新天地は思いのほか快適、都会の我家で奪われた太陽が此処では燦々と降り注ぐ、窓を開放 月をあおぎ、星空を見乍ら就寝、信州に自分に尋ねる故郷があったように、子供達が都会から楽しみに来て、宿泊し近隣の豊かな自然を温泉をお祭りを楽しんで過ごす、居場所が出来て満足している。