2泊3日 車ならではの広範囲にわたる行動でした。初日、岐阜県中津川市に熊谷守一大賞展の表彰式に審査員である榧さんが出席の目的があっての出発。早朝6時に家を出て11時には付知峡の順路に沿って観音滝、不動明王滝見所から不動滝を見学、吊り橋を渡りその奥の仙樽の滝迄歩いていました。朝の雨もやみ快晴、滝見所の岩場迄下りての見学に2時間を費やしました。此のコースは紅葉でぎっしりの人、吊り橋をわたる時危険を感じていたのだが、危険は別の所にあって、私は人混みの仙樽の滝岩場ですってんころり、転んでしまいました。みっともないのと痛いのと、我慢と怪我を見るのが怖いのと、榧さんの心配をよそに一瞬、口をついて出た言葉「大丈夫、大丈夫です」だった。1時からの表彰式は、全国から出展した890人の内から選ばれたのは8名、作品はいずれ劣らずで、良い作品ばかり見がいがありました。式は1時間程で終了、後付知峡温泉で入浴、その時になって、痛みが遠のいた自分の怪我の状態を見る事になってビックリ、右足のすねは大きく腫れ20センチ以上もの痣、左足の膝は2カ所擦り傷で血が固まっていました。我が身老体を意識、自覚のときでした。
2日目、信州葛窪、芸術家の集う、白の家で来年の為の畑仕事の手伝いが目的だったのに、榧さんの希望で、免除された2人は1日石彫場で石と向かいあっていました。
3日目 葛窪から、美ヶ原高原美術館に向かいました。原村、蓼科、白樺湖、車山高原、霧ヶ峰、八島湿原、和田峠、扉峠、美ヶ原迄の道中の紅葉は最高、美ヶ原はすでに10センチもの積雪で、野外の彫刻達は雪の御陰で、見事に引き立てられて想像以上の楽しみを味わいました。帰路の松本IC迄は1000mの高度差、又気が遠くなるほどの道のりでした。高速道は1部工事渋滞、でも、老人2人は満足、拍手の行程。