カリン? マルメロ? 区別が付かない。 気管の弱い妹がいて母がカリンを漬けたのを思い出す。何しろ私の母,おばあちゃんの話しによると子供の頃、14人もの兄弟姉妹の11〜2番目、上の兄達を従えて、たもとを振って舞ってあるいていた子供と良く祖母がこぼした。結婚当初は家事ができず、父の弟が助けてくれたようだ。
カリン談がある、梅酒,ニンニク酒、日本に朝鮮人参を普及した義兄に習って朝鮮人参酒やありとあらゆる物を漬けた。何しろ田舎の事,マムシ酒まで、教えてもらって自分で作ったと(出来るわけない),瓶の中でまだ動いている蛇を見た事が有る。蛇はさすが恐かったようでお米を入れる麻袋に瓶を入れて、紐でぐるぐるまきにして外に出してあったが、物を漬ける事が好で得意だったと同時に全てがそれらは我が家の薬だった。焼酎、す,蜂蜜、蜜は白っぽく固まっていたように思うし、砂糖は配給制で手に入らない。当時アメリカから母の伯父が送って来ていた。
父が師範の頃はスポーツマンだったというのに、結婚して肋膜の病気をしたので,マムシ酒やマムシ,梅干しを黒焼きにして熱いお湯で呑んだり母は必死だったと思う。
カリン談というのも,ひ弱の3番目の妹、気管が弱くて咳き込みひゅーひゅー喉から音が出る、カリン酒は喉、咳に良いと母の実家に居る時は応急処置で,おばあちゃんが漬けたカリンの蜂蜜漬けをスプーンで呑ませてくれた。其れを母は間違えてカリンの焼酎漬けを妹に呑ませてしまって、両ほほがまっ赤になり仰天、父母2人で抱いて、医者に走った。 呑ませた量は,小さな杯だったがぐったり、急激な発熱と思った様だ。
カリンの香リが強い、なんだか懐かしい匂い。昔良く見たカリンはごつごつだったように思うし、しかも山の中に有って、大きな木でなく薮の中になっていた。最近は、都会でもカリンの木を見る。写真はマルメロかな?ーー カリンと,マルメロの区別はつかないが葉が違うという事だ。同じ科に属し、同じ香り。子供の頃見たカリンには、キラキラ光る産毛の様な物が葉とか実にも付いていたように思うが、其れがカリンだったのかな? しかもカリンは果物のようには食べられない物で、美味しくないイメージ、のど、咳の薬的感覚がする。
何にしても,植物には疎い。
レモンは友人のベランダでなったレモン。