昨年11月、山口県周南市の80歳の音羽キミさんにであった。
70歳から日本画を学んだという作品に感動。印象強い台所の絵 そして石州和紙を知る事となった食の思いでが描かれた絵の数々は、忘れることなく目に残る作品。
キミさん幼い頃住んでいたと言う地、豊島区で開催された個展会場、豊島区立熊谷守一美術館会期最終日となった日のこと、大勢の来館者の中、キミさんは妹さんとお二人で接客されていた。
その音羽キミさんが息子さんと車で山口県周南市から梵天に見えたのだから飛び上がってしまった。
山口県萩市、親戚の住んでいた平安小町、その他、常に急ぎ足で通り過ぎる,ここ下関も山口県、同県といえども点と点で繋がるだけ、私は所詮旅人で,距離的なしっかりした把握はない。
東京で出会った時、私にキミさんは「山口県でも萩市ではない,周南市という山深〜い所に住んでます」と語った、その言葉が耳に残っていて,その人が目の前に訪れたのだから。



キミさんの活動は続いていた,会場にあれから後に描かれた絵を持参、またまたその絵にびっくり。
見慣れたカフェ榧のカップとテーブルクロス、私が榧さんに抱くイメージカラー。
私が買い求めた榧さんのカップが気に入ってるのは,作品が榧さんそのものと思えるから,精密ではないテーブルに置いて手が触れるとカップはスイングする,安定していないのだ。
キミさんの絵はその不完全さを安定させる、私がほっとする感じを覚える作品。ーーー不思議な感覚。



予期していなかった再会、なんだかすごい近くに感じる。
新天地,現状まだ落ち着かず落ち着いたら,キミさんの住む地に,そして九州へ旅の予定を立てたい。
個展主役の88歳の画家、連日米寿の祝賀会のような華やぎ。
榧さんの誕生日には東京で,40人程の米寿の会が予定されていた、その誕生日2日前に我が家の転居、夫のネパール行き、オーストラリアからの一家族がホリデーで帰国ととんでもない、状況にあって私の欠席は彼女の納得のもと,故に九州での日々は、連日一足早い記念の祝賀会さながら。